雪の秋吉台
秋芳洞

2010年3月11日



 秋吉台は,3億5000万年も前に,アジア大陸に付加されたサンゴ礁紀元の石灰岩台地です。秋吉石灰岩の下部に玄武岩質の溶岩が出ているので,海底火山からできた海山の周りにできた珊瑚礁紀元とみることができます。
 その後,アジア大陸から日本列島が離れて,今の場所にたどりついたというわけです。
 石灰岩は水に溶けやすく,石灰岩台地はさまざまな特長のある地形をしています。所々に石灰岩が飛び出したカルスト地形,それに地下に水が流れ込んでいるくぼ地のドリーネなど一目で石灰岩台地と分かります。
 
今回は,3月中程なのに前夜の大雪で雪のカルスト地形となりました。
 
また,石灰岩台地の地下は,大きな水路ができており,その後隆起して洞窟(鍾乳洞)を作り,秋芳洞として観光地となっています。中では溶けた石灰水から再度CaCO2が抄出して,上からぶら下がった鍾乳石や下にたまってできた石筍上から下までつながった石柱も見られます。
 ここは比較的交通の便も良く,山陽新幹線「しんやまぐち」(小郡)からバスで40分ほどで行けます。
  

3月 雪の秋吉台

    カルスト地形も雪の中

     ドリーネも雪の原


石灰岩が頭を出すカレンフェルト地形

石灰岩に溶けたあとが見える

     鍾乳洞入口

     水蒸気が上がる入口

水中に溶けたカルシウムがたまり皿状に

 黄金柱と言われている石柱

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